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日本政府は人気も力もないっ

中国設定の防空識別圏が持つリスク

ヴァシーリー カシン
29.11.2013, 13:40
中国が、日中間で領有問題が先鋭化している尖閣(中国名;ジャオユイダオ)諸島周辺に防空識別圏を導入したことは、米国側からの予期せぬ反応を招いてしまった。B52戦略爆撃機2機が、このゾーンを中国側への通告なく通過するというデモンストレーションを行ったのだ。日本及び韓国政府も、自国の空軍機を、中国側に通告せずこの海域を飛行させると発表した。必ずや起こりうる、そうした事態に中国は、どのように反応するだろうか? 今回の中国政府の決定が、この地域の軍事政治状況にもたらした結果について、ロシア戦略・技術分析センターのワスィーリイ・カーシン所長の見解を、以下ご紹介したい。
中国が防空識別圏設置を発表した瞬間すでに、米国や日本の空軍機が、この空域を中国側への通告なしに示威飛行するだろう事は明白だった。中国政府は、米軍機の飛行に対する最初の反応として「中国の対空防衛力は、これら航空機の飛行を監視し、必要があれば、空域のコントロールを保証する能力がある」との声明を出すにとどめた。その後、中国国防省は、28日、空域をパトロールするため、スホイ30型戦闘機及びJ-11戦闘機(ソ連のスホイ27型戦闘機を中国でライセンス生産したもの)数機が飛び立ったと発表した。ここで生ずる主な問いは、防空識別圏に次に他国の空軍機が入ってきたら、どう対応するだろうかというものだ。 もし中国が、政治的な声明や警告を出すにとどめるなら、その場合、中国は、この空域を実際的にコントロールしたいとする自らの要求を強めてゆく能力がない事を示してしまう。そうなれば、防空識別圏の設定に関連した目論みは、中国の威信を大きく傷つけるに違いない。おまけに、中国の対外政治的利益のみならず、国民の目に映る中国指導部の威信にも傷がつくだろう。 

日本との軍事対立が、必然的に米国との軍事対立を引き起こすことは明白であり、これは中国の利益に合致しない。日本の軍事力は、それほど大きなものではないが、技術的及び個人の訓練度といった観点から見れば、世界的に見て一流だ。東シナ海は、近くに日米の基地があり、その点、両国にとってかなり有利だ。一方、中国が、自国の優位性を示したり、領有権を確認したりするため局地的な軍事的デモンストレーション行動をとるのは難しいだろう。大規模な軍事作戦など行えば、その結果は極めて大きく予想のつかないものとなる。

恐らく状況の進展の最もありうる例は、中国が問題の空域に自国の戦闘機を派遣し、そこに進入する外国軍機に示威的に接近し、並んで飛行するというものだろう。武器は使用しないが、危険な事態が生じる可能性もある。遅かれ早かれ、そうした機動作戦は、2001年に南シナ海で米国の電子偵察機EP-3と中国の戦闘機が衝突したような、望ましくない出来事を引き起こすかもしれない。現在の日中及び米中関係の雰囲気から言って、衝突、とりわけ、その際に犠牲者が出たりすれば、深刻な外交的危機を呼び起こすだろう。おそらく中国は、日本政府は遅かれ早かれ、絶えず心理的緊張が続く事態に疲れ果て、島を巡る領土問題が存在すると言う事実を認めると考えているようだ。

日本に対する中国の行動は、日本政府が政治的に弱体で人気がなく、しばしば両方であるという認識に立ったものだ。中国は、政治的なイニシアチブは自分達にある、そうしたほうが良いと考えた時には、自分達が紛争のエスカレートをコントロールできると確信している。

ただ今のところできるのは、中国は、島を巡って始まっている新しい「心理戦」をどう行ってゆくだろうと推測するだけだ。 しかし、この心理戦にいかに勝利し得るのか、明白なプランがないのなら、中国が防空識別圏設置プランを思いつくことなどなかったという事は明らかだろう。



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